どう今を生きるか

天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。…愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦うのに時があり、和睦するのに時がある。…神のなさることは、すべて時にかなって美しい。…私は知った。神のなさることはみな永遠に変わらないことを。それに何かをつけ加えることも、それから何かを取り去ることもできない。神がこのことをされたのだ。人は神を恐れなければならない。…だれが、これから後に起こることを人に見せてくれるだろう。
                     伝道者の書3章1節~22節

空の空、すべては空と始まるこの書は、非常に興味深く、文化人の13%が、聖書の中で一番好きだと答えています。著者はソロモンで、「コレヘト(説教者)の言葉」とも呼ばれる書物です。空(へベル)とは、意味、目的、答えが見つからないことを指していますが、時間的な短さという意味もあります。人の一生は儚く、やがて死という終わりの時がくる宿命だと語り、体験から得た知恵が語られています。人は過去の事は解りますが、未来の事は解りません。だから、未来よりも、今、この時を生きようではないかと、伝道者の書は語りかけます。充実した毎日を歩むために、今をどう生きるか、4つのことを学びましょう。

1.今、なすべき勤めを果たす

どんなに一生懸命働いても、益になるか分からない。だから、労苦することをやめようというのではありません。有名なマタイの6:26~34は、「空の鳥を見なさい」で始まり、「労苦はその日その日に、十分あります」で締めくくられています。神は私たちを、空の鳥、野のゆり以上に養い粧って下さるのです。だからこそ、1日1日の労苦を負わなければなりません。労苦することを厭わないことです。「堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が主にあって、むだでないことを知っているのですから」(第1コリ15:58)。私たちの主にある労苦は、決してむだになりません。今日も労苦を負って生きる者となりましょう。

2.今日を喜んで楽しんで生きよう

せっかく与えられた人生だから、労苦と共に喜び楽しむこともしたいのです。そのための工夫もしましょう。行楽の秋を楽しむのも良いでしょう。優しい言葉かけも良いでしょう。「これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう」(詩篇118:24)。クリスチャンには毎日が縁日、神の恵みの日なのです。この素晴らしい恵みの1日を、喜び楽しみましょう。

3.過去を見つつ今を生き、未来へと向かう

私たちは過去の事を、神の時として振り返り、学ぶことができます。旧約聖書は、神の民イスラエルが神に背を向けても、約束の地カナンに導き入れられた過去の事を、何度も振り返らせています。私たちの過去で何より大切なことは、神が2千年前にイエスをこの世に遣わし、イエスがキリストとして十字架にかかり死んで下さったこと。3日目に甦り、永遠のいのちまで保証して下さっていること。この御方が、私たちと出会って下さった過去です。過去を見つつ、今を生き、未来へと向かっていくのです。

4.神を恐れ、委ねながら今日を生きる

すべての営みの背後には、神の御手があります。背後にある神を恐れて生きることが、本当に信頼し、委ねて生きていくことに繋がります。人を恐れると、神を恐れることができなくなり、主に委ねられない者になってしまいます。「人を恐れるとわなにかかる。しかし主に信頼する者は守られる」(箴言29:25)とあります。主を恐れ、主に委ねていく者でありたいと思います。今日負うべき労苦を厭わず、今を楽しみながら、過去から学び、主を恐れ、主に委ねるなら、神の恵みに満ちあふれた歩みとなります。そんな日々を共に歩いて行きたいと思います。

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